「職人技は一日にして成らず」
私がいま作った言葉です ^^;
たびたびこのブログでも取り上げる調色練習ですが
簡単そうに見えて?、すごく難しい。
白に見える物が実は白ではなく、
グレーに見える物が実はグレーではない。
言葉で言うと???ですが、”色”ってそんなあいまいな感じです。
さて、そんな些細な違いを見分けるのも職人技の1つ。
これができないと調色もできません。
逆に言うと、調色ができるようになれば色の見分けもできるのかな?
ということで、職人さんたちに練習してもらっている
調色道具がこんな感じです。
1枚の板の半分に見本の色を塗り、もう半分に調色した色を塗る
という作業を制限時間を決めてやっています。
見本の色は私が適当に調色したものなので
白が何グラム、赤が何グラム・・・なんてレシピはありません。
どの色(白、赤、黄、黒)をどれぐらい入れるかは職人の感。
上の写真で、1枚の板の中でなんとなく上下の色が違う物は
調色が失敗した物ですね。へたっぴです。
逆に、板の真ん中あたりで色の差がないもの
ただの1枚板に見える物は調色がうまくいったものです。
100点ではないものの、97点ぐらいにできたものがこちら↓。
右半分を調色してあります。
もうちょこっと黄色と白を足してもいいかもしれませんが
ほぼ同じ色に調色できていますね。
このぐらいうまく調色できば、どこを塗ったかわからないレベルです。
技術が身についたあとは、実際の現場で
「失敗できない」というプレッシャーに打ち勝つメンタル的なものを
養うことになります。これが大変です ^^;